フェレットの脱肛

ペットショップなどで売られているフェレット

見た目は可愛らしいフェレットですが、動物の分類的にはイタチに近く大変強い臭いを持っています。

ペットショップなどで個人向けに販売されているフェレットの個体はそんな強烈な臭いを出さなくするため、あらかじめ臭腺除去という手術をしています。

ペット用フェレットは臭腺除去と避妊去勢手術をしたあとのものが大半であり、極稀にそうした手術をしない自然のままのものを「ノーマルフェレット」として販売することがあります。

ノーマルフェレットはオスはオスらしいがっちりした体格となり、性格もより本能的になります。

しかしながら手術をしていないフェレットは発情期シーズンには攻撃的になったりホルモン分泌の影響から精神的に不安定になることもよくあり、メスの場合にはエストロゲン過剰症といった病気になることがあります。

一方で手術後のフェレットは野性味がなくなりおとなしく飼いやすい個体になります。

ですが手術をしたあとのフェレットは本来あるべき体の機能が強制的に取り払われてしまうため、別の病気を罹患してしまうリスクが高まります。

その病気の一つが「脱肛」で、臭腺除去をしてしまうことにより肛門部分がゆるくなってしまいその結果便通が悪くなってしまったときに脱肛をしてしまうこともあります。

脱肛を起こりにくくするために

手術をしたフェレットの全てが必ず脱肛になるわけではありませんが、それでもノーマルフェレットと比較すればかなりの確率で起こってしまいます。

フェレットの脱肛が起こるのは、食生活や運動不足などによって便秘になってしまし便を出すときに必要以上に力んでしまうためです。

その他にも慣れない環境で大きなストレスを感じてしまい、大暴れをしたり大声でいつまでも鳴き続けてしまっているときにも同じように脱肛が起こりやすくなります。

ですのでフェレットの脱肛を防ぐためにはまず幼いフェレットが不安を感じないようにできるだけ過ごしやすい環境を作ってあげるようにするとともに、いきなり固形物を餌にするのではなく水でふやかしたりペースト状にしたりして消化しやすい状態にして出してあげましょう。

風邪をひきやすい時期やほかの病気にかかっているときも体調を考え、できるだけ柔らかい食事を与えるようにします。

ケージの中で暴れるときには狭い空間にいるということがストレスになっている可能性があるので、脱走に注意しながら部屋のできるだけ広いところで遊ばせてあげるようにします。

他のフェレットが脱肛を悪化させてしまうことも

もう一つ注意をしたいのが同じ室内に複数のフェレットを飼っているという場合です。

フェレット同士のコミュニケーションとしておしりを舐め合うということがあるのですが、すでに脱肛を起こしてしまっているフェレットのおしりを舐めすぎてしまうことで症状が悪化してしまうということがあります。

フェレットの脱肛はよほどひどい場合には動物病院で治療を受けないといけませんが、軽い場合は放っておけば自然になることもよくあります。

脱肛をしたフェレットがまだ症状を軽くしている時には、他のフェレットをあまり近づけないようにして元に戻るまで安静にして過ごしてあげるようにしましょう。

脱肛がひどくなり肛門から腸の一部が逸脱してしまうと粘膜から感染が起こり重大な病気を引き起こしてしまうことにもなります。

動物病院での治療は主に軟膏などの薬の投薬を行います。

どうしても薬では元に戻らない場合には外科手術をして飛び出した部分を中に縫い合わせるという治療がとられます。

ですがいきなりひどく脱肛をするということはあまりありませんので、できるだけ早めに対処をして手術までいかないように治してあげるようにしましょう。